マネージャー日誌#2 『私がゲストハウスで働くことになったキッカケ』

こんにちは。ゲストハウス海風のマネージャーのYONEです。

今回は、僕がゲストハウスで働くことになった原点についてお話させていただければと思います。

ふと考えると、自分がどうして今の仕事をしているか分からなくなってしまう事って誰にでもあると思います。

自分でも思い出を振り返りながら、この記事を読んでくれた誰かに、少しでも何か考えるきっかけが生まれれば良いなと思います。

 

何年か前、大学4年生もほぼ終わりかけていた2月のこと。決して頭の良い大学ではありませんでしたが、漠然と就職するのも嫌だったので、浦部並みの「保留」の考えで、大学院に進学することを決めていた時期でした。

 

当時、台湾人の彼女と遠距離恋愛をしていて、彼女に会うために、なけなしのバイト代で2週間の台湾旅行に行くことにしました。

お金もなく、初めての海外旅行、しかも一人旅ということで不安でいっぱいだった僕は、台湾で、安くて日本人が集まるような安宿は無いものかと調べていました。

たしか「台湾 日本人 ホテル」のような言葉で検索していたと思います。

そこで検索に引っかかったのが「ゲストハウス」という言葉でした。

聞きなれていなかった言葉なだけに、とても印象が強かったことを覚えています。

当時は、まだそんなにゲストハウスは多くなかった時期だと思いますので、日本人が経営しているという「EZ Stay Taipei」という宿に、2週間ずっと泊まろうと決めました。

当時はBooking.comのような予約サイトの存在も知らず、宿に直接メールをして予約をしました。

当時のレートで、1泊1,500円ぐらいだったかと思います。

 

「歩行者上等」と言わんばかりの車やバイクが往来する、危険な街を通り抜けながら(最初、青信号なのに横断歩道渡れなかった。。そしてMRTとかもシステムが分からなかったので、空港から宿まで歩いた。。笑)、台北駅のド正面にある宿に着きました。

↓当時の写真です。

 

なにもかもが初めての経験でした。

井の中の蛙、大海を知るとはまさにこのことでしょう。

 

ドミトリーの中で、台北のマラソン大会に参加しに地方から来た台湾人と慣れない中国語で会話したり、日本統治時代の建築を見に来たオジサマと話したり、台湾ドラマに憧れて台湾までワーホリに来てしまったお姉さま方と話したり、夜中の228公園にゲイのカップルを探しに行こうと誘われたり、たまたま同室になった人と遊びに出かけたり、すべてが新鮮な経験でした。

(↑同室になった人と遊びにでかける様子)

 

ゲストハウスの中で、僕は2人、大きな出会いをしました。

 

1人は、同室だった僕より一回り年上の台湾人男性Dニエル。

お父さんが日本人なので日本語も上手で、日本へのワーキングホリデーの経験もある人でした。エンジニアの仕事をしていることもあって頭も良く、異文化にも理解や知識があり、なによりもイケメンでした。

僕は恋愛に進路に、迷える子羊状態でしたが、ダNエルは実の兄よりも兄っぽく色々と相談に乗ってくれたこともあり、現在に至るまでも、台湾に行くときは必ず会い、彼も日本に来るときは、何回も会いに来てくれるような大切な友人になりました。

 

もう1人も同室だった、僕より1.5回りぐらい、これまた年上の日本人男性M田さんです。

後にM田さんは、そのゲストハウスの中心的なスタッフになるのですが、その時もたしか、現地大学への留学手続きをしながら、そのゲストハウスのヘルパーの仕事もしていた気がします。

僕より1.5回り上で、今から大学に留学するというのは、日本社会の中では浮いているように見られてもおかしくないかもしれませんが、感性が鋭くて観察力もあって、豊かな人生経験が滲み出てくるような含蓄に富んだ話し方をする人でした。

ちょっと斜めから語るような話が面白くて、滞在中も、何日も徹夜をしてM田さんの話を聞いていました。留学する必要がないぐらい中国語がペラペラで、台湾の文化にも造詣が深かったので、今まで見てきた大学のどの講義よりも面白くて勉強になりました。

それからも台湾に行くときはM田さんに会って、夜通し話を聞くというのがセットになっていました。

 

(↑当時、士林夜市で見かけた美人のお姉さん。今でも士林に行くと探してしまう。)

 

 

その他にも上に載せたゲストハウスのリビングで、2週間、色々な人と会って色々な話をしました。

 

もともと閉鎖的な社会で暮らしてきた僕にとっては、本当に価値観が180度変わりました。

特に海外旅行、海外生活を送るような豊かな人生経験は、こんなにも人を魅力的にさせるのかと本当に驚きました(外国かぶれの人も多いけど…)。

 

当時、真面目に勉強して、その延長線上の職業に就きたいと思っていましたが、こんなにも素敵な出会いが生まれるゲストハウスという職業に、とても興味をひかれました。

 

その後、大学院は中退して就職し、何年か普通の企業で働いていましたが、やっぱりゲストハウスの事が忘れられず、ゲストハウス業界に転職してからもうすぐ3年になります。

 

EZ Stay Taipeiは、残念ながら数年前に閉店し、いまは違うゲストハウスになっています。

僕にとっては原点であり、とても大切な場所でした。DニエルやM田さんの話を聞きながら、15階のベランダから見ていた台北駅の景色は、一生、忘れたくても忘れられません。

 

最近では、ゲストハウスと言えばオシャレなイメージがありますが、僕はあまり外観には興味がなく、外見は何でも良いと思っています。

ホテルや旅館にはない、ゲストハウスの魅力は、やっぱり人と人なのかなと思います。

 

…という理想はありながら、現実はそんなに甘いもんじゃない、という現状は、また次の機会にお話できればと思っています。

 

ご清聴ありがとうございました。

 

 


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